同じセッティングにはならない。

先日、最近のサスペンションに思うことという記事の中でダンピングが強くなっていると書いたが、各メーカーそういった流れになってはいるが、全て同じ雰囲気のセッティングが出せるというわけではないのだ。


ダンピングが強くなる傾向は同じでもダンピングの出方が違うので、全てが同じ雰囲気になるわけではないのだ。
もちろん、インナーやアウターチューブの素材や太さ、クラウンの形などが違えば、ショックを吸収する感触は変わってくる。
だが根本的な感触をコントロールするのは、ダンピングになる。

ダンピングの出方とは、ダンパーがどういった踏ん張り方をするのか?ということだ。
その辺りの考え方や味付けは、各メーカーによって異なる部分で、製品としての面白さがでる部分でもある。
そのサスペンションを使用するワールドカップライダーの意見が反映されることもあるだろうし、テストライダーの意見が反映される場合もあるだろう。

ダンピングを調整できるダイヤルがあったとしても、そのダイヤルを回すことでど、どの位変化させるか?そもそもどういった感触にするのか?そういったところは、製品になる段階できめられているのだ。

なので、ある程度好みの動きが分かっている人は、購入前に知り合いのサスペンションの感触を確かめるとか、試乗車に乗らせてもうらうなりして、感触を確かめるのがベストだ。
せっかく新しいサスペンションを購入したのに、自分の好みの動きが出せない、なんて事にならないように気をつけたい。

今までの経験上、メーカーの中で大きなモデルチェンジが無い場合は、ダンパーの感触は似たような傾向にあると思う。
最近乗ったサスペンションで簡単な違いを言うと、
ロックショックスは低速と高速の差はもちろんあるけど、全体的にダンパーが効いてる感触が強い。
フォックスはスッと動きだして、高速(サスペンションのストロークの速さね)になるにつれてダンパーがしっかりと効いてくる印象。

ちなみにasahiは、低速と高速の間があるダンパーがすきなんで、全体的にダンパーが効いてる感じが強い、ロックショックスのダンパーの出方、ハッキリしていて好きですね~
セッティングが楽チン。

フォックスは繊細で、微調整を重ねていいセッティングがだせるのですが、細かすぎて今の自分向きではないかな。

好みは人それぞれなので、どのサスペンションが良いってことを言ってるのではないので、お間違いの無いように。