
セッティングが出ているとこうなる。
Photo:Rokuro Inoue
今日のトップの写真はちょっとなつかしい写真。
やはり井上六郎氏にとってもらった写真はいいものばかりです。
今回のは写真とは関係ないのですが、「セッティングを間違うと」という記事をアップしたので、逆にセッティングが出ているとどうなるか?そんなことについて書いてみようと思います。
セッティングが整うと、それは乗りやすくなる。
とっても単純なことですが、乗りやすいということが、どんなことなのか?人それぞれ定義はあると思いますが、セッティングが出ていると走りにいろいろと違いが現れます。
・ブレーキング
・コーナーリング
この2つはセッティングの良し悪しによって走りへの影響が大きいです。
・低速のセクション(シングルトラックなど)
・高速のセクション(ストレートやドロップオフ、ジャンプなど)
この2つは、セッティングの良し悪しもあるけれど、ライディングでカバーできる範囲が多いので、セッティングの悪さを体感しづらい部分です。
いわゆるセッティング作業ではレベルが高いということになります。
ブレーキングとコーナーリングは、荷重のバランスを問われるものなので、フォームがある程度決まった状態になります。
ライダーが変化を付けられるとすれば、荷重のバランスを微妙に変える、ライン取りを変える、よりバイクを倒しこむなどなど。要素は色々ありますが、特定の動きの中で行える微妙な変化です。
ですので、セッティングの良し悪しが出やすいのです。
ではセッティングが出ているとブレーキングではどういった感じになるのか。
・短い距離で速度を落とすことができる
・視線が安定する(ノーズダイブしない)
・身体の前後動作を行いやすい
ブレーキングでリアタイヤがロックしやすい場合、
ブレーキの掛け方もありますが、ハンドル高さの位置、ブレーキレバーの角度、前後サスペンションの硬さのバランス、この辺りを見直してみるとよいかもです。
次にコーナーリングではどうなるか。
・バイクを倒しやすい
・倒したバイクの角度を保ちやすい
・フロントタイヤの接地感がある
・連続したターンが走りやすい
バイクを倒しこめるが、バランスをとりにく場合、サスペンションのリバウンドのダンピングを見直してみるとよいかもです。
フロントタイヤに接地感が無い場合、ハンドルの位置(高さ、ステムの長さ)、フロントサスペンションのコンプレッション(低速)とリバウンドのダンピングを見直してみましょう。
上手に走れるかどうかは、ライディングテクニックの割合が多いのですが、
セティングが出ているバイクとそうでないバイクでは、同じ乗り方で同じラインを走ったとしてもバイクの動きに差がでてきますよね。
そういった要素をなくしてあげることがセッティングなので、現状のセッティングに満足している方も今回挙げたような悩みに、もしぶつかっているとしたら、ちょっとセッティングを見直してあげると、とたんに走りがよくなるなんてことがありますよ。
低速と高速のセクションについては、ちょっと難しい話になるので、また機会をみて書いてみようと思います。