ボトムアウトを調整する

ボトムアウトを調整する

数日前にもリアユニットのアップ写真でしたが、今日は本体のお話ではなく、脇役!?縁の下の力持ち!?
ボトムアウトの調整をどう使うか考えてみましょう。

なぜか分からないけれど、このブログへ入ってくる検索キーワードとして「Fox DHX 5.0」ってのかなり多いのです。DHバイクであればかなり多く採用されていたサスペンションユニットですが、性能としては高性能というよりは簡単にセッティングが出来ると言ったほうがよいかな。
繊細なセッティングは出せないが、ボトムアウトの調整ができることでライダーのレベルに合わせたセッティングが可能になっているとは思う。

Foxに限らずボトムアウト調整の考え方は同じ、有効に利用できるように順を追って調整してみよう。

まずボトムアウトを調整するとどうなるか。
ストローク後半のサスペンションの踏ん張りを強くすることが出来る。
コンプレッションを強くすると全体的に動きが硬くなるが、
ストローク前半から中盤にかけては柔らかくストロークし、ストローク後半だけグッと踏ん張らせるようなことができる。

調整方法やエア圧のみのモノや、エア圧に加えてエア室の容量を調整できるモノもある。
エア室の容量を絞ることで、踏ん張り出す位置を調整できるのだ。

ボトム調整は単純に考えてもらっていいが、
難しいところは、コンプレッションダンピングの調整。
ストローク全体の基本的な動きの質はコンプレッションで決まるので、ベースとなるセッティングは決めておいたほうが良い。
分からないから最弱ってのは止めたほうがよい。ダンピングが効いてないと、バネバネしい動きになって、ボトムアウトの踏ん張りも不安定の要素となってしまうからだ。

コンプレッションのセッティングが決まったらそれをを変えずに、ボトムアウトの調整を行ってどう動きが変わるのか見ていこう。

大きなショックを吸収するときにボトムアウトの恩恵を大きく受けるはず。
強くしすぎるとブレーキングギャップなど細かなギャップで上手くショックを吸収しなくなるので注意が必要だ。

コンプレッションダンピングの調整が無いリアサスユニットもあるが、その場合はボトムの踏ん張りだけを気にすればよいので調整は楽だろう。

リバウンドダンピングの調整は、極端にボトムアウトを強くしなければ、ボトムアウトを調整するたびに微調整をする必要はない。

このボトムアウトの使い方番外。
速いライダーになるとマックスのエア圧ギリギリまで入れてエア室も極端に狭めて、とにかくストローク後半を硬くするセッティングをしたります。これによって、ギャップを通過するたび、発射装置のように前に進むバイクになります。じゃじゃ馬ですな。

そんなバイクでも自分の手足のようにコントロールできるので、エリートクラスのライダーはかっ飛ばせるんですね~